2006-01-01から1年間の記事一覧
楡周平さんの新作長編。 楡周平さんのイメージは、私の中で 「Cの福音」に代表されるクライムノベルから、 すっかり変ってきた。 楡周平さん自身の経験も含めたノンフィクション 「外資の人たち」は私の愛読書でもあり、 就寝前に定期的に読む本の一冊だっ…
アメリカ・ハリウッドを舞台に松崎レオナが活躍する長編小説。 御手洗もののサイドストーリーというには、大長編のため 以前、図書館で借りたときは期限までにとりかかれずに 返却することになったのだが、 今年の島田作品の新作ラッシュの波にのって再度手…
主演:菅原文太、石原さとみ 監督・脚本:東陽一 原作:筒井康隆 こんな骨のある男の役をやらせたら菅原文太の右にでるものはいない。 昔、菅原文太が父親役をやっていたドラマが好きだったのだが グランパ(祖父)役でも、おなじように魅力あふれる存在感。…
第17回(2005年)日本ファンタジーノベル大賞・受賞作。 近未来の日本で、 独立・鎖国を宣言してかつての江戸時代の生活・文化を維持している「江戸」。 高い競争倍率をくぐりぬけて、その江戸に入国することを許された佐藤辰次郎が主人公。 金春屋(こんぱる…
第52回(2006年)江戸川乱歩賞受賞作。 主人公:内村実之は1高受験をめざして、 そして「三年坂で転んでね」という言葉を残して死んだ兄の 東京での行動の謎を探るために上京する。 舞台となる時代は明治後半、 ドラマや小説などでも焦点のあたりにくい間隙…
監督:ローランド・エメリッヒ 2004年米 主演:デニス・クエイド、 ジェーク・ギレンホール 公開時に、散々TVスポットがうたれて、観る前から食傷気味に感じていた。 特撮にお金をかけて、いまだかつてないような画を作ったとしても つまらないと感じる映画…
ここ2週間、ちょうど用事もあって週末はクルマで出かけていた。 幸いにして、エンジンも一発で無事にかかり、エアコンも冷房から暖房に変っても 止まることなく快調でひと安心。 アンテナも壊れているが、地元のbayFMだけは何とか受信できた。 雨の中、陽が…
しばらくぶりに読んだ東野圭吾さんの新作小説。 ・・こんな小説だとは。 こんな結末になるとは思わなかった。 深夜、電車を待つ駅のホームのベンチで読み終えたのだが、 目がうるんでしまって、困った。 リリー・フランキーさんの「東京タワー」もそうだった…
神永学さんの小説を読むのは初めて。 現代を舞台に、魅力的な窃盗犯”山猫"が活躍する小説。 ”義賊の物語を書きたい” あとがきに、著者の熱い思いが語られています 主人公や彼のあこがれる女刑事と”山猫”との掛け合いが楽しく、 また敵である犯罪者たちをけむ…
篠原涼子主演で”アンフェア”として、TVドラマ化された前作「推理小説」に続く 雪平夏見刑事シリーズ第2弾。 面白かった! 小説としてのエンタティメント性は、前作よりも数段上だと思う。 小説ゆえの凝ったしかけも本作では、ちゃんと機能している。 ドラマ…
「ウロボロスの偽書」「ウロボロスの基礎論」に続く ウロボロス・シリーズ最新作。 現実と虚構がとけあうなかで おなじみの綾辻行人さんを初めとして、京極夏彦さんや北村薫さんが活躍する ミステリファンにはたまらない小説世界と再会できます。 ミステリ作…
7編からなる短編集。 「枯葉の日」 「しぐれの日」 「はだれの日」 「虎落(もがり)の日」 「薄氷(うすらい)の日」 「微熱の日」 「病猫(やみねこ)の日」 朱川湊人さんの小説は2005年直木賞受賞作の「花まんま」以来2冊目。 はっきりと説明されるわけで…
仕事の忙しさもあって、週末もぐったりしていることが多く 1ヶ月ぶりくらいにクルマに乗ろうと・・しましたが エンジンがかからない! きゅるきゅる・ぶるぶる・ビーン・ガーと いろんな音はするもののだめ。orz 「バッテリ-あがりか?」 ライト点灯時の挙動…
2006年(135回)直木賞受賞作。表題作を含む6編からなる短編集。 「器を探して」 「犬の散歩」 「守護神」 「鐘の音」 「ジェネレーションX」 「風に舞いあがるビニールシート」 森絵都さんの本を読むのは初めて。 重く重厚な感もある表題作「風に舞いあがる…
期間限定・再開の吉野家の牛丼(並み盛380円)、 何年ぶりかに食べることができました。 時間帯がことなるので直接比較できませんが、 店内もいつもより込んでいて、またぱっと見では 皆 牛丼を注文していたようです。 やはり、牛丼復活の効果は大きい!? …
読者の口こみによって評判が広がり、17言語、37カ国で翻訳出版されて 500万部以上の販売総数を誇る本格的歴史・恋愛・冒険ミステリー。 あとがきにて、訳者:木村裕美さんによるの思い入れあふれた 解説が楽しめます。 スペイン・カタルーニャのバルセロナを…
主演:八嶋智人 「踊る大走査線」シリーズから派生した「踊るレジェンド」シリーズ第4弾。 面白かった。 ドラマのバイプレーヤーとして、多くのドラマで 欠かせない存在になっている八嶋智人さんを主役にして、 十分にその魅力を引き出していると思う。 一…
北朝鮮が諜報のTargetになった小説を今年だけでも、何冊も読んできた。 欧米の作家が、かつての米国VSソ連、昨今では対独裁国家や対テロリストを テーマに多くの小説を書いてきたように、今の日本にとって 朝鮮半島や中国、台湾の状況は特別な周辺事情になっ…
厳しい競争倍率を勝ち抜いて人気洋酒メーカーに入社以来5年間、 花形の宣伝部で活躍していた主人公が、 全国でビール営業成績最下位の広島支店の営業に飛ばされるところから物語が始まる。 物語のKEYになるのは、表題のとおりビール。 作中でこれからはビー…
表題作を含む篠田節子さんの6編からなる短編集。 収録作品の初出をみると、かなり前の作品もあり、 同じテイストの作品が集まって ようやく小説集として出版されたのだと思う。 「永久保存」1991 「ポケットの中の晩餐」1992 「絆」1998 「夜のジンファンデ…
第135回、直木賞受賞作。 東京のはずれ、まほろ駅前のふるいビルの一室で便利屋をいとなむ主人公:多田と その事務所件住居に居候することになったかつての同級生;行天晴彦。 それぞれ、痛みや悲しい経験を抱えた主人公たちが、 便利屋としてかかわることに…
島田荘司さんの中編2作を収録。 「UFO大通り」 「傘を折る女」 今年は、島田荘司さんの新作小説をたくさん読めた 嬉しい1年になった。 大長編から、海外の異国情緒にあふれた短編、 若き日のミタライ・キヨシから、最新の彼の活躍まで。 そして本作は、ひさ…
ユースケ・サンタマリア主演。 「踊る大捜査線」から生まれた踊るレジェンドの一作。 CMやメイキングのプロモーションでの露出が派手だったので 印象にはのこっていたけれど。 おもしろかった!! 近年の邦画で最高のエンタティメント。 事件の舞台はクリス…
精巧さでかつて世界を震撼させた北朝鮮の偽札「スーパー・ダラー」。 米国がそれらの偽札対策のために、威信をかけて刷新した新100ドル紙幣の発行から わずかな時間で出回り始めた超・精巧な偽札が本作のkeyになる「ウルトラ・ダラー」。 国際諜報ものとして…
Yahoo!のニュースのヘッドラインで見かけて、 「おお!」と久しぶりにホンダのHPまで見に行ってしまいました。 <CIVIC TYPE-Rのスペシャルサイト> http://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/prototype/ うわさされていたヨーロッパの3ドアHBモデルbaseでなく 4…
監督:ブレット・ラトナー トマス・ハリス原作。 「羊たちの沈黙」からさかのぼる、 ハンニバル・レクタ-登場作の第一作目らしい。 アンソニー・ホプキンスの怪演ぶりはあいかわらず。 本作の前に映画化された トマス・ハリスの小説「ハンニバル」は、 出版…
浅田次郎さんの描く7編からなる怪談集。 「赤い絆」 「虫篝 むしかがり」 「骨の来歴」 「昔の男」 「客人 まろうど」 「遠別離」 「お狐様の話」 最初と最後は、主人公の神主の娘が 親戚の子等と一緒に 伯母から聞く寝物語として語られる。 古い日本家屋と…
刑務所を出所したばかりの元?泥棒:井堀(イボリ)が、 騒動に巻き込まれていく。 憎めない小悪党が活躍するというストーリーは エンターティメントとしては結構かたいジャンルだと改めて思った。 現実なら、しゃれにならないような困難や非常事態でも、 主…
車で音楽聴くために、SONYのHDD type Walkman購入を検討してました。 (今ヤマダ電機でA-3000 20GB typeが16000円くらい。 たぶんモデル末期のため最近急に下がった?) おそらくHDD増量もされた新型がもうすぐでると思うので、しばらく待とうかと この夏を…
こういう設定で物語をかけば、面白くなるだろうというアイディアはあると思う。 けれど、実際にそれで面白い小説がかけるかというと・・ それはとても稀有な奇跡的なことだ。 本作は、「都立水商!」「ドスコイ警備保障」でその偉業を成し遂げてきた 室積光…