島田荘司さんの中編2作を収録。
「UFO大通り」
「傘を折る女」
今年は、島田荘司さんの新作小説をたくさん読めた
嬉しい1年になった。
大長編から、海外の異国情緒にあふれた短編、
若き日のミタライ・キヨシから、最新の彼の活躍まで。
そして本作は、ひさしぶりに
御手洗潔と石岡君が、横浜で共同生活をしている時代の活躍を描いた作品になる。
意外というべきか、新鮮な気持ちで楽しめた。
「UFO大通り」が1981:共同生活を始めてから1年以上経過した頃、
小学生の依頼者:松島めぐみと事件の目撃者:小平ラクとのやりとりで
ほのぼのした気分になる。警察関係者との絡みは相変わらず。
いい話。
「傘を折る女」が1993:横浜で二人が共同生活していた最後の春、
攻徳院雪子は、いつか二人(御手洗潔と石岡君)の前にあらわれるような気がする..
御手洗潔の女性への偏見?全開でこれまた愉快。
この時代の作品もまた読みたいと思うようになった。