2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧
海老沢泰久さんを初めて知ったのは、 学生時代、週刊朝日に連載されていたドキュメント「F1 地上の夢」でだった。 ホンダF1のことを書いたその文章には、 あたらしい情報や知識の深さとは別に不思議な魅力があった。 うまく説明できないが、乾いた風のよう…
ニューヨーク・マンハッタン島 摩天楼の不可能犯罪に時間を越えてキヨシ・ミタライが挑戦する。 島田荘司さんの新作はここ数年、コンスタントに発表されているが、 このラインの長編としてはひさしぶりかもしれない。 正確を期した史実(歴史)や高層建築群…
元銀行員作家として、テレビでの経済コメンテータとしても活躍している 江上剛さんの作品。 今まで何作か江上さんの本を読んだけれど、 本作は、はじけっぷりとそのテイストの違いが異色な作品。 物語は、 56歳で銀行を退職して関連会社に再就職することが決…
山川健一さんのオートバイをテーマにした短編集。 ”宝石のような輝きのある小品"のつまった名作。 16歳のときに、 学校の図書館で、雰囲気のある装丁のソフトカバーに惹かれて偶然手にとった。 たまには推理小説やSF以外と思って、かるい気持ちで読み始めて …
東野圭吾さんが、6回目のノミネートで先日直木賞を受賞した作品。 おもしろい。読み始めて最後まで一気に読み終えた。 その後で、なんどか読み返してもその都度、感じるものがある。 真実が(初めて)明かされるシーン。 初めて会ったその日のことを回想する…
先日「沖で待つ」で芥川賞を受賞した絲山秋子さんの短編集。 表題の「ニート」は続編?の「2+1]も載っています。 「ベル・エポック」とか「へたれ」を読むと、 ふしぎなあったかさを感じる小説だなと思う。 映画でいえば、「アメリ」のような感覚? 最近、同…
直木賞作家の奥田英朗さんが、船に乗って港町に入る旅というコンセプトを テーマにして、編集者・カメラマンと一緒に日本全国(韓国・釜山も)の港町を旅した ドキュメント。 美味しい食事と、地元の人とのふれあい・・。奥田さんの語りがスゴイ。 こんな人…
時間ものに、まだ新しいものがかけることを知った。 物語の主な舞台は、歴史を正しい方向に転換するために選ばれた二・二六事件の前後数日間。 未曾有の病害にみまわれた未来の社会の国連職員たちと、その修復の協力者として 過酷な現実を再びなぞることを承…
高校時代の同級生、48歳の4人男たち。それぞれ、 さえない境遇で濡れ落ち葉を自認する彼らが、窮地におちた かつてのあこがれの女性のために集まって「落葉同盟」を結成する。 誰かのために無欲で行動していくなかで、かがやく部分が垣間見える。 長編のわり…
前作「となり町戦争」とは違い、ことなったテイストの短編7篇からなる小説集。 十代の頃、読んでいた日本人SF作家の短編とおなじような不思議な味わいがある。 ユーモアよりも、少し悲しい風情が印象的。
トヨタ最新コンパクトのMT車を試乗。 Powerは十分、高速までスムーズに伸びて不足感はまったくなし。 (VITZでも最高グレードなので当然かもしれませんが..。) MTのシフトフィーリングも節度感あってしっかり。ドライブを十分楽しめます。 ホンダ車の低いポ…