road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「ねじの回転]恩田陸/集英社

時間ものに、まだ新しいものがかけることを知った。

物語の主な舞台は、歴史を正しい方向に転換するために選ばれた二・二六事件の前後数日間。
未曾有の病害にみまわれた未来の社会の国連職員たちと、その修復の協力者として
過酷な現実を再びなぞることを承諾した二・二六事件の主要人物たち。

舞台をそこに選んだことが、この小説に特別な緊張感を与えているようだ。
恩田陸さんの小説の世界感は、「ネバーランド」や「夜のピクニック」に代表されるような
青春時代を思い出させるものと思っていたけれど、先日読んだ「ネクロポリス」もそうだし
今回の「ねじの回転」もまったく違うテイストをもっていることに驚かされる。

ちょっと昔の作品も読んでみたくなった。