高校時代の同級生、48歳の4人男たち。それぞれ、
さえない境遇で濡れ落ち葉を自認する彼らが、窮地におちた
かつてのあこがれの女性のために集まって「落葉同盟」を結成する。
誰かのために無欲で行動していくなかで、かがやく部分が垣間見える。
長編のわりに一気に読み終わった。強引な部分がいくつかあったけれど、
癒されたような気がする。
赤川次郎さんの本を読むのは十数年ぶり。
10代のときは、ずいぶんたくさんの本を読んだ。
その頃読んだ本は、10代から20代の登場人物が主人公だったけれど、
この年になって、こういう上の世代の登場人物たちにも共感もって
感情移入できるようになったんだなと改めて思った。
少子高齢化が進んでいくなかで、自分も年をとっていったときに、
今までとおなじ感覚でエンタティメントを楽しめるのかというのに、
すこし懸念を感じていたけれど..
大丈夫だと思った。