road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「ライダーズ・ハイ」山川健一

山川健一さんのオートバイをテーマにした短編集。

”宝石のような輝きのある小品"のつまった名作。

16歳のときに、
学校の図書館で、雰囲気のある装丁のソフトカバーに惹かれて偶然手にとった。
たまには推理小説やSF以外と思って、かるい気持ちで読み始めて
その世界の魅力にひきづりこまれた。

それまで、
価格的に手がでないこともあって無縁だと思っていたオートバイに、
特別な思いをもつようになった。
ようやく貯めたお金で17歳で免許をとって、19歳で250ccのバイクも手にいれた。

この小説を読まなければ、
オートバイに乗る人生は選ばなかったと思う。

車では得らえないあの感覚を手にすることはできなかった。
例えば、高価な車を所有することと比べても
その魅力は輝きを失わない。

それから社会人になって、
経済的に少し余裕ができてからも
2台のバイクに乗った。

何度も盗難にあって、その後は車も購入して、
今はもうオートバイを所有していませんが、
いまでもヤフオクで当時のモデルが出品されているのをみて
無性に欲しくなることがあります。

AMAZONでみると、
私も購入した角川文庫版も新刊では手に入らないようです。

それに、
作品としてはあの装丁もあわせて完成していたように思う。
当時の装丁で最出版されたら、ぜひ手にいれたいけれど。