road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

2006-01-01から1年間の記事一覧

「ゆれる」西川美和/ポプラ社

西川美和さん自ら監督した映画も公開されたことで、 話題になった著者初のオリジナル長編。 各章ごとに、"かたり"手が変りながらひとつの事件の輪郭を浮かび上がらせていく。 作中、登場人物の言葉にも現れているとおり、「藪の中」を意識して書かれたようだ…

「日本沈没 第二部」小松左京+谷甲州/小学館

「日本沈没」から33年ぶりの続編。 こんな風に、また”あの"小説と再会できるのが、 読書家にとっての無常の喜びだとつくづく思う。 映画「日本沈没」が33年ぶりにリメイクされたことも、 契機になっているのだろうと思う。 この小説の成立過程については、小…

「ミラコロ」高山文彦/ポプラ社

上京してから18年、TVの映像番組の仕事で世界を渡り歩くようになって10年、 つかの間の休暇。 故郷の映画館:喜楽館が解体される前の最後の上映会のチケットを送られて 主人公:甲斐敬介は故郷に帰る。 映画「ニューシネマパラダイス」は好きでLDも購入して…

▲エアコン・ブロアファンうごかず・・

ここのところ、週末も仕事が忙しくて2週間ぶりに車を動かしました。 前回、アンテナ昇天と同じくして、ヤマダ電器からの帰路中に エアコンから風がでない!という現象に遭遇していたのですが。 - あれ!動いている。 単なるヒューズ切れならよいと思いながら…

「受命 Calling」帚木蓬生/角川書店

現在の北朝鮮を舞台にした帚木蓬生さんの渾身の一作。 新聞や週刊誌の書評を読んで手にとったが、 実際に著者渾身の作だと思った。 (読み終えるにもずいぶんかかりました。) 主人公は、日系ブラジル人医師の津村民男、 そしてかつて別の事件を共にのりきっ…

「ランチブッフェ」山田宗樹/小学館

「嫌われ松子の一生」が映画・TVドラマ化されて話題になった 山田宗樹さんの6編からなる短編集。 「二通の手紙」1999 「混入」1999 「ランチブッフェ」2006 「電脳蜃気楼」2000 「やくそく」2001 「山の子」2003 横溝正史賞を受賞(1998年:直線の死角)して…

「ニュースキャスター」山川健一/幻冬舎

主人公:立花耕一は、高い視聴率を誇るニュース番組<ナイトステーション> のニュースキャスター。その制作会社は、オフィス・テン。 もちろん、実在の番組<ニュースステーション>とキャスター:久米宏さんを モデルにしている。(制作会社はオフィストゥ…

「本気で言いたいことがある」さだまさし/新潮社(新潮新書)

シンガー・ソングライターそして最近は作家としても活躍している さだまさしさんが、 自身の息子・娘、そして「この国の」子供たちに伝えたいメッセージをつづった本。 さださんについては、「関白宣言」以降のメガヒットの数々をリアルタイムで経験したし、…

▲アンテナ昇天。そして・・

前回アンテナが完全に折れてから、2週間ぶりに車に乗った。 折れたところからぐらぐらするのか? 張力でそこそこ機能するのか? 思い切りよくオーディオのPowerSWをOnして後ろを振り返ると.. それはまるで「遊星からの物体X」のよう。 白い触手のようなもの…

「僕たちの戦争」萩原浩/双葉社

「明日の記憶」に続いてTBS系でTVドラマ化・放送される萩原浩さんの作品。 (9/17(日)9:00~ 主演:森山未来/上野樹里/内山理名) 2001年9月、バイト先の上司とけんかしてやめた主人公:尾島健太は、 茨城県大洗海岸でサーフィン中に大波にのまれて海中に沈…

「ノーサラリーマン・ノークライ2 ミスター・シープ」中場利一/幻冬舎

主人公:金子(カネテツ)は、4大メガバンクのひとつに勤める銀行員。 前作「ノーサラリーマン・ノークライ」から、いくらも経過していない時期を 描いた直接の続編。 恋人チナツ/親友サージ、それに新・旧の同僚たちもそのまま登場する。 こういう形の続編…

「まあるい生活」石田ひかり/幻冬舎

女優・石田ひかりさんが書いた妊娠・出産・育児日記。 妊娠初期から、長女の出産、そしてその後の育児の記録。 日記形式で日常の日々がつづられていて、 こういう生活が続いていくのかと初めて知った。 とにかく、大変だなというのが印象。 子供を産んで育て…

「一応の推定」広川純/文勢春秋

2006年、第13回「松本清張賞」受賞作。 【一応の推定】理論とは、 生命保険契約法の判例において、自殺の立証について適用される理論。 主人公:村越努は、保険調査事務所の嘱託調査員 定年をまじかに控えた年始に、ひとつの轢死の調査に携わる。 この作品を…

「ミーナの行進」小川洋子/中央公論新社

2005年2~12月にかけて読売新聞に連載された、小川洋子さんの小説。 著者初の新聞連載小説だということ。 おそらく土曜日の連載時に添えられていたと思われるカラーの挿絵の数々が、 懐かしい雰囲気をかもし出していて心地よい。 (新聞連載小説の良いところ…

「セールスマン隼の死」藤野邦康/構想社

福井新聞に1989年7月から連載。1990年に刊行された小説。 題名のひびきに惹かれて、借りてみました。 物語の現在は昭和5?年、 新興ペイント会社の敏腕セールスマンから転じて、自らの会社を 起こした社長が20数年後に迎えた会社の危機。 天職であると思えた…

▲アンテナ またやった!

... またやってしまいました。 購入・納車の初日に、収納忘れて後進して機械式駐車場で 折り曲げてしまったオート・アンテナです。 外殻の金属部1/3くらい残してつながっていたのを エポキシで補強していました。 曲がった箇所の節のところでひっかかって、2…

「溺れる人魚」島田荘司/原書房

表題作を含む中・短編-4編からなる小説集。 「溺れる人魚」 「人魚兵器」 「耳の光る児」 「海と毒薬」 主人公は、各々キヨシ・ミタライにその友人、そして石岡君。 最初の3編は、海外を舞台にしたもので独特なトーンに統一。 島田荘司さんならではの世界が…

「スコットランドヤード・ゲーム」野島伸司/小学館

TVドラマ「あいくるしい」「ひとつ屋根の下」の脚本家である野島伸司さんの新作小説。 脚本家の書いた小説らしく、登場人物たちのセリフとセリフが連なるなかに、 微妙な心の動きを表現するところに野島さん独特の世界がある。 TVドラマやラジオドラマと同じ…

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリ-・フランキー/扶養社

2006本屋大賞、受賞作。 小説、エンタティメントというジャンルとしても傑作として残っていくだろうけれど、 それ以外の特別な何か。他には類するものを僕は知らない。 私小説ではない。奇蹟的な本かもしれない。 前評判の高さは知っていたけれど、あえて本…

「ユグドラジルの覇者」桂木希/角川書店

第26回(2006年)横溝正史賞ミステリ大賞受賞作。 世界がネットワークで有機的に結合されて、どこかのひとつの出来事が 日本の経済にも即時に遡及する様は、もう日常のことになった。 そんな時代を背景に 南米ブラジル、アジア、ヨーロッパそしてアメリカ、 …

「エール」鈴木光司/徳間書店

いわずと知れた「リング」「らせん」[ループ」3部作の作家、鈴木光司さんの本。 物語の語り手は、女性編集者と総合格闘技の選手。 各章の初出をみると、時系列もわりとばらばらで、 既出の作品と比べてもちょっと変わったなりたちの小説だった。 読みやすく…

充電式除湿器 (2) 一週間後

充電池をセットした充電式除湿器ドライボーイ・ミニを 車の後席のマット上に置いて、一週間。 ・・・ どれだけ水がたまっているのかと思いましたが ・・・ 結果は、 ・・・・ 貯まった水はおろか、水滴も見られない状態でした。 確かに、この一週間雨の日も…

「栄光なき凱旋 上・下」真保裕一/小学館

緻密な取材に基づいた作品で知られる真保裕一さんの新作。 第二次世界大戦の勃発から終戦、その後まで。 アメリカ国籍取得の道を閉ざされた一世である両親たち、 アメリカ生まれのアメリカ人を自認する2世たちとの世代間のぶつかり、 アメリカとそして日本に…

「銀河のワールドカップ」川端裕人/集英社

1998年、「夏のロケット」でデビューした川端裕人さんの本。 以前読んだ「今ここにいるぼくらは」は、少年時代の懐かしさを感じさせる作品で、 今までの作品と毛色がちがうことが新鮮だったのだけれど、 本作でもまた新境地を開いたように思う。 「銀河のワ…

充電式除湿器 (1) 購入

今、借りている駐車場は機械式3段の最下段(地下2F相当部分)です。 機械式駐車場は高さ制限があり、ミニバンなどは最上段しか止められないため、 駐車場代は各段によって差があり、最下段が一番安い代金になります。 週末にしか利用しないので、乗車の際の…

「パズル・パレス 上・下」ダン・ブラウン/角川書店

「ダヴィンチ・コード」が2006年の話題を席捲したダン・ブラウンの1998年のデビュー作。 原題は「Digital Fortress] NSA(国家安全保障局)暗号解読課主任スーザン・フレッチャー、 その恋人、ジョージタウン大学教授 デイヴィッド・ベッカーが活躍する。 息…

ROVER 623SLi 初期インプレッション(3)

ROVER 623SLiの初期インプレその3です。 ■ 車幅 車幅は、5ナンバーをほんのわずかに超える程度。 S2000よりは小さい数字なのですが、ミラーtoミラーの幅で比べるとかなり 623SLiの方が幅があります。機械式駐車場のパレットのセンターに止めないと、 ミラ…

「帝都衛星軌道」島田荘司/講談社

島田荘司さんの最新作。 帯に「正直言って、自信作です。」という島田さん本人のコメントが載せされていたが、 期待にたがわぬ傑作だった。 前作「摩天楼の怪人」は、1900年代初頭のニューヨーク・マンハッタンを舞台にした ぺダンティックな魅力にあふれた…

「ゴールデンタイム 続・嫌われ松子の一生」山田宗樹/幻冬舎

映画化もされた前作「嫌われ松子の一生」で、 松子の人生をふりかえる案内役をつとめた甥の川尻笙と元恋人・明日香の 4年後の青春を描いた小説。 24歳、自分にとってはもうずいぶん前の年令になるが、 夢や希望や、それにむかっての煩悶にはすがすがしい印象…

「情けは人の死を招く」射逆裕二/角川書店

「みんな誰かを殺したい」で 第24回横溝正史ミステリ大賞・優秀賞・テレビ東京賞をW受賞した 射逆裕二さんの新作。 射逆裕二さんの作品を読むのは初めて。 女装探偵・狐久保朝志が活躍する2作目の作品のようです。 ジャンルとしては、主人公をはじめキャラク…