road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「本気で言いたいことがある」さだまさし/新潮社(新潮新書)

シンガー・ソングライターそして最近は作家としても活躍している
さだまさしさんが、
自身の息子・娘、そして「この国の」子供たちに伝えたいメッセージをつづった本。

さださんについては、「関白宣言」以降のメガヒットの数々をリアルタイムで経験したし、
テレビや雑誌・新聞のインタビューを見る機会も多かった。

自分を良く見せようとしたり、飾ることをしない人だし、
映画「長江」で作った莫大な借金問題を率直にユーモラスに語れるところなども、
好感を持っていた。

「雨やどり」や「案山子」・「秋桜」などの名曲の数々の魅力はいうまでもない。

最近の楽曲やインタビューで、戦争やイラクへの自衛隊派兵の問題に
ふれているのは知っていたが、本書を読んでみて
切り取られ、編集されたものではごく一部のイメージしか
伝えられないものなのだと実感した。

当然のように、さださんが今まで歩いてきた人生、築いてきた仕事があって、
考えてきたことがある。

それほど、厚くないこの新書でも、
高校時代のヴァイオリニストとしての挫折経験や、
ギターを始めるきっかけになった加山雄三さんとのかかわりなど
知らないことがたくさんあった。

さださんファンの人はぜひ。
そしてそうでない人もぜひ読んでみてください。