road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「ディ・アフター・トゥモロー」2004

監督:ローランド・エメリッヒ 2004年米
主演:デニス・クエイド、 ジェーク・ギレンホー

公開時に、散々TVスポットがうたれて、観る前から食傷気味に感じていた。
特撮にお金をかけて、いまだかつてないような画を作ったとしても
つまらないと感じる映画も多くなっていて、逃げ出した狼など
いかにもといった設定や評論家をつかったプロモーションにも
うんざりしていたが・・

良かった。偏見だった。

北海道や沖縄で竜巻の被害があいついで、急激な気象異常が
想像上のことだけでなく、身近な危機感を抱かせることもあると思う。

気象異常は、現実感のある恐怖の対象になった。

もしかして(いやおそらく)、
公開時よりもこの作品の魅力は
今、増しているのじゃないだろうか?


個人的に、ジャンルとして人類滅亡ものは特に好きな部類に属している。
自分が平和に生きていることのありがたみを感じられるし
脅威を前に、人の意識がひとつにまとまる様が好きなのだと思う。

サバイバルを続けるうちに、人のエゴを越えた部分でつながっていく。

凍えないように火を焚いてあたたまる、そんな行為も人の原始的な
意識に働きかけるものがある。

ラストシーン、ニューヨークの高層ビルの屋上に生き延びていた多くの人たちが
姿をあらわすシーンには、あざといと思っていても、
感動してしまった。

前半の京都議定書への言及といい、最後の大統領のメッセージといい、
近年の傲慢なアメリカとはちがうものを感じたが..
どうなのだろうね。