2008-01-01から1年間の記事一覧
2003年「負け犬の遠吠え」で一世を風靡した酒井順子さんのエッセイ集。 "負け犬"ってもう5年も前の流行語になるんですね。 酒井さんの独特の語り口で、楽しく読みました。
阪急宝塚駅をスタートして神戸線へ連結する今津線を舞台に いくつものショート・ストーリーが連なる物語。 宝塚駅 宝塚南口駅 逆瀬川駅 小林駅 仁川駅 甲東園駅 門戸厄神駅 西宮北口駅 そして折り返し。 ひさびさに、こころ温まるほっとする普通の人たちの小…
副題:あなたが払うお金は、住宅の価値に見合っていますか? 著者は、NTT本社不動産戦略部門勤務を経て、 1992年からNTT都市開発株式会社で オフィス、マンション等の複合開発業務に携わっている。 1996年に(財)日本不動産研究所に出向、東京都心を中心に 不…
韓国で大ヒットして話題になったSFXパニック映画。 怪物グムエルにさらわれた少女の若き叔母(アーチェリーのオリンピック候補?)が ガソリンをかぶったグムエルに火矢を放った後に 振り返るりりしさがよい! CGが発達したおかげで、どんな生物の画も創造で…
「とおりゃんせ」 「秋の桜」 「氷室の館」 「自惚れ鏡」 「サッド・バケイションズ・エンド」 5章の連作短編から構成された日明恩さんの書き下ろし長編。 黄色を主体にした装丁に、控えめな厚さの本。 今までの日明恩さんの作品とはイメージがちがうと思い…
ドイツW杯、その予選が終了した後に書かれた本。 2002年日韓W杯でのベスト16の成績を根拠に ジーコ監督に率いられた日本がそれ以上の成績を残してくれると、 そんな期待はあった。 結果は、残念ながら・・。 本書の辛口の評論を読むと、あらためて 厳しい状…
ディーラーで働く主人公:恭一。 家族4人の幸せな生活、 かつてそこに起きた悲劇。 満たされないものを株取引で埋めてきた男が 巻き込まれていく大きな波。 虚構と現実を織り交ぜることで、 普通の小説とはちがう臨場感がただよう。 題名から受ける印象とは…
桜宮市、碧翠院・桜宮病院を舞台にした 「チーム・バチスタの栄光」に連なるサイドストーリー。 一連のシリーズの中でも、トーンの異なる裏の物語として 時折意味ありげに語られていたその”物語”をついに読みました。 主人公は東城大学医学部の学生:天馬大…
先日、勤務先の近くで真近にNISSAN GT-R初めて見ました。 発売日にR16で対向車線を走っているのを見たことはあるのですが、 触れられそうな距離を徐行しているのをみて.. デティルは、スカイラインを想起させるような形状なのに 厚みがあって、量感・迫力あ…
原作:浅田次郎 主演:堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子 公開時、TVでもCMスポットが多数流れていたのが印象に残っている。 地下鉄を降りると、昭和の街、反発の対象だった 若い頃の父親との再会.. 浅田次郎さんの作品(原作は未読)を映画化したものだ…
9/4 ホンダ・シビックのMC(マイナーチェンジ)が発表されました。 http://www.honda.co.jp/news/2008/4080904-civic.html 2度目ですね。 外観の変更が行われたようですが、WEBでみた限りではぱっとみよくわかりません。 今日の朝刊の折込広告でホンダカーズ…
2001年に「13階段」で第47回江戸川乱歩賞を受賞した 高野和明さんの2003年発表の長編小説。 映画・TVの脚本家を本業としてきた人だけに、 その後の小説を読んでも、 ジャンルが限定されないというか どんなタイプの小説なのか予想がつかない。 本作もそんな…
作家の伊坂幸太郎さんとミュージシャンの斎藤和義さん、 小説と音楽のコラボレーション、 二人の対談集e.t.c。 まだ会社勤めをしながら小説を書いていた伊坂幸太郎さんが、 斎藤さんの曲を聴いて、小説に専念する決心をしたという エピソードが紹介されてい…
元三菱銀行勤務、銀行を舞台にした多くの小説を書いてきた 池井戸潤さんの新作長編。 東京中央銀行、営業第二部次長の半沢が主人公、 題名からは、ユーモラスな小説かと想像していたが・・。 痛快、おもしろい、苦味の残るラストもまた・・。 推理小説という…
総会屋への利益供与の罪を押し付けられて追われた 老舗の伍代デパートの総務部長:倉橋。 上層部の身勝手な論理というのは、どの業界でも同じようで 小説の中のこととはいえ、腹立たしいのは、 現実でも同様なことは起こりえるという気持ちがあるからだと思…
(株)関西ベンチャー・キャピタルの村上健夫氏が書いた本。 出資者の立場からみた、いろんなベンチャー企業の姿が・・ もちろん意図的に、たんたんと書き綴っているところに この仕事で培われたユーモア精神がのぞいて、 真実はこういうところなのだろうなと…
「動物園のエンジン」 「サクリファイス」 「フィッシュストーリー」 「ポテチ」 伊坂幸太郎さんの短・中篇を集めた小説集。 「ポテチ」と「サクリファイス」には、 伊坂ファンにはおなじみの黒澤氏も登場するので、 あえてこの4編で編むのは意味があるのか…
ある日、謎の女から不思議な電話がかかってくる。 まだ若い頃、20代半ばの嵯峨敏也が 東京カウンセリングセンターに勤務していた頃の エピソードを描いた小説。 若き嵯峨敏也が、活躍する・・ともいいがたく、 松岡圭祐さんの構築する世界の ひとつのピー…
クルマと同様に、腕時計にはオトコ心をくすぐる 強い趣味性と魅力があります。 時折、ネットや雑誌で高級時計に関する記事を 眺めているだけで楽しめますね。 日本製クォーツの隆盛と、 スイスを中心とした機械時計の復権は 子供の頃からの記憶とリンクして…
山川健一さんの短編集。14編を収録。 発表された時代も異なるので、 味わいもずいぶんちがういくつものストーリー。 山川健一さんらしく、何篇かでクルマが脇役として 効果的に配されていてうれしい。 最近の若者がクルマを欲しがらないのは、 クルマにドラ…
- 格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」- 「年収300万円時代を生き抜く経済学」以来、 森永さんの著書は何冊も読んできた。 サブプライム問題や原油高騰など、 当時は予想していなかったことも起きて 景気後退も目に見えるようになってきた。 日本…
東野圭吾さんの2007年の長編小説。「番外編 新谷君の話」を併載。 たくらみのある話題作の続いてきた東野圭吾さんとしては、 普通(?)とも思える展開、 どんな予想を裏切ったEndingを迎えるのか・・ 期待はしつつそれでも今回はある程度その部分は 脇役として…
2005年刊行「大江戸神仙伝」シリーズ7作目の最新作。 奥様を亡くされた後、小説をかけなくなって、 長い時間を経てようやく完成できた新作。 あとがきに、著者の石川英輔さんの本シリーズについての 思い出が書かれていて ファンとしては嬉しい再会になりま…
臨床心理士:嵯峨敏也を主人公にしたシリーズ長編のひとつ。 松岡圭介さんの本を読むのはひさしぶり。 今まで「千里眼」「マジシャン」と代表作を読んできたけれど、 特に「千里眼」シリーズの続編がたくさん出ているのをみて 読まずして食傷気味に感じてし…
48才で自殺した作家:高瀬皿男97編の短編を集めた小説「N・P」。 アメリカでほんのしばらくの期間ヒットした 彼の残した子供たちと、主人公、 そして非公開の98話目をめぐる小説。 吉本ばななさんの小説を読むのは初めてだと思う。 こういう雰囲気の話を書く…
プロローグを締めくくる言葉: タイミングとは、喩えるならダムにある水門のようなものだと思う。人は、 そして、すべての生命は、未知なるものに向かってタイミングという水門を 解き放つことで可能性を開いてきたはずではないだろうか。 そして、その水門…
日立Wooo P37-HR01に使用できるリムーバブルHDD、 2個目を購入しました。 型番:M-VDRS250G.A(著作権保護対応) TSEモードでの録画50H。 映画など録画始めるとあっというまです。 半年か1年待てばHDD 500GBがでるだろうと思いながら、 HDD残量気にしながら…
2008年、本屋大賞受賞作。 昨今、エンタティメント小説の分野で評価の高い小説を発表し続けている 伊坂幸太郎さんの最新長編。 //// 「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」という発想から 生まれた、直球勝負のエンターテインメント大作。 冴えわ…
2007年、第39回メフィスト賞受賞作。 名前とメッセージが書き込まれた旧千円紙幣。 4年もの間、ホテル最上階のダブルルームにひきこもりながら 株のネット取引で伝説の存在である”ヒィ"。 仕手戦で”ヒィ"に大敗を喫し、 逆転を狙う投資ファンド代表:沢谷 ”…
2005年、「それでも、警官は微笑う」で第25回メフィスト賞を受賞した 日明恩(たちもりめぐみ)さんの2作目の長編。 二十歳の若い消防士:大山雄大が主人公。 小学生の時に殉職した消防士の父、 父がかつて命を助けたことが縁で、雄大を厳しく見守る先輩消防…