2005年刊行「大江戸神仙伝」シリーズ7作目の最新作。
奥様を亡くされた後、小説をかけなくなって、
長い時間を経てようやく完成できた新作。
あとがきに、著者の石川英輔さんの本シリーズについての
思い出が書かれていて
ファンとしては嬉しい再会になります。
シリーズ第一作の「大江戸神仙伝」の初刷が1979年
本作でちょうど26年たったということになるようです。
江戸の生活を見直すという、エンターティメント以外の部分でも
独自の存在感のあるシリーズで、
今の時代に対してもあらためて問いかけてくるものがあります。
少子化による人口減の問題が一般的な認識になった中で、
作中:主人公によって語られる見解は、新鮮でした。