桜宮市、碧翠院・桜宮病院を舞台にした
「チーム・バチスタの栄光」に連なるサイドストーリー。
一連のシリーズの中でも、トーンの異なる裏の物語として
時折意味ありげに語られていたその”物語”をついに読みました。
主人公は東城大学医学部の学生:天馬大吉、
小さいころに両親を事故で失い、
なげやり気味で自虐的でもあるのに、
飄々として憎めない彼のキャラクターが
この小説の闇の部分を明るくしてると思う。
おなじみの高階病院長、
白鳥に、氷姫こと姫宮も活躍して満足といいたいけれど、
今回は、桜宮の血脈の濃さに押されぎみ。
おそらく成長して、再登場するかもしれない天馬大吉と
姿をくらました彼女との再会もまた、書かれるのでしょうね。
楽しみに待ちたいと思います。