久美沙織さんが語るコバルト文庫誕生から最盛期の記録。
懐かしくて、楽しかった。
新井素子さんに、赤川次郎さんの本とか
15~18才くらいの時期に買ったり読んだりしていた時の
記憶や思い出が結構鮮明にのこっている。
氷室冴子さんの本とかは、共学の高校にいった
友達から借りたりしてたな。
こういう本がはやっているって青春だなあって。
当時は週末は自転車で隣町の本屋に通って、
角川文庫とか創元SF、ハヤカワなんかと一緒に
面白そうな本がないかいつも探していた。
当時はネットもなかったし、作家の発言も
新聞・雑誌やラジオなんかの限られたメディアでしか知ることが
できなかった。貴重だったし
久美沙織さんが、NHKのFMホットラインで本書でも語られた
ファンレターのエピソードを語っていたテープはまだ持っていると思う。
就職してからは、コバルト文庫に縁もなくなって
久美沙織さんが、その後ドラクエのノベライズをやっていたのも
その仕事にこんなに情熱がそそがれていたのも知らなかった。
ネットをきっかけに、
こんなふうに時代を振り返ることができる記録が読めるように
なるのは嬉しい。