road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「マイクロワールド 上・下」マイクル・クライトン&リチャード・プレストン/早川書房

2008年になくなったマイクル・クライトン
遺した1/4ほどの草稿と、手書きのメモ、アウトライン、そして資料。

それらが「ホットゾーン」の著者でもあるリチャード・プレストンの手によって
完成された。それが本作。

新作が読めるなんてことは、もうないと思っていただけに
ブックオフで見かけたときは嬉しかった。

J.P.ホーガンの「ミクロパーク」もあったし、
クライトン自身の「NEXT」あった分、マイクロボットも
小型化も題材自体は、もう目新しくはないけれど、

主人公であるケンブリッジの大学院生たちの
専門知識と知恵で生き延びていくさま、
マイクロワールドの生命あふれる緻密さには圧倒される。

これで、もう本当に新作が読めないのかと思うとさみしい。

/// ここから別の観点で。
本作が発行されたのが、2012/4月、
福岡に来て新聞とらなくなったこと、本屋に
足を運ぶ週間もなくなってしまって、
ブックオフで真新しい本を見つけるまで知らなかった。

ネットの本屋は、新書、新作の告知媒体としては
正直、まったくまだまだ従来のメディアに届いていない
と思う。

ブックオフで売値、
定価の1700円に対して、売値は、900円?
50%OFFプラス50~100円というのが、今の
ブックオフの実店舗での値付け戦略らしい。

電子書籍の値段設定での勝負の分かれ目は
今このあたりにあるとわかる。
実店舗で出合った実際の本の魅力に、
勝つには、それ以下でないと厳しいだろう。
(自分で見つけたという気持ちに、ハードカバーの
 装丁の魅力.etc)

出版されてから年月たっているものや
はやり物らしきものは105円で売られている。
選択肢は限られるけど、良い相場だと思う。


・・・
半額程度で買えるなら買おう、と思っていた本が3冊くらいあったけれど
近くのブックオフでは見つけられなかった。
・・・
電子書籍では売られてない。仮にあったとしても
新刊と同じ値段だったら買わないだろうとも思っている。

たまたま、見かけて嬉しかった本作「マイクロワールド」も
実際に、その場では買わずに図書館で検索したら、
待ちうけなしで書架にあるのが
わかって結局借りてきて読んでいる。

電子書籍のローンチがうまくいってないのには、
ちゃんと理由があると思う。