4月に逝去された渡部昇一さんの本。
あとがきに書かれていましたが、
毎年2月から3月にかけて前年末の出来事を振り返りながら、
それが今後の日本や世界に及ぼす影響などについて、
渡部昇一さん展望をまとめたシリーズの
最新にして、そして最後の本になりました。
書名から受ける印象は、自賛的なものをイメージしますが
先人からその知恵や自ら示した生きざまの教えを
うけつぐことの価値を考えさせれる、
それが渡部昇一さんがいつも語られていたことだったと思います。
2017年初めのこの時期、
トランプ大統領誕生、英国のEU離脱、
世界的にも大きな動きがあった中、
日本でも小池都知事が誕生したり、
東芝の不正会計に端を発した破綻危機があったり、
安寧とは言えない、今後の日本にとって大きな転換点に
なるようなそんな時です。
天皇陛下の譲位、皇室典範とはどういうものか、
についても、
テレビやネットの中ではふれられてなかったことでした。
最後にこの本が書かれて、それを読むことができてよかった。
正直そう思いました。
お勧めです。
2017年も半ばを過ぎ、これからの日本や世界の動きの中で
身をおいていくからこそ、ぜひ今本書を読んで欲しい、
そう思います。