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「第4の波」大前研一/小学館

経営コンサルタント大前研一さんの本

大前流「21世紀型経済理論」

本書の書名である、「第4の波」の元となった
キーワード

自分でも名前だけは知っている世界のベストセラー
アルビン・トフラーの「第三の波(THE THIRD WAVE)」
出版は1980年だったのか。

自分は中学1年でした。
さすがにその頃は経済とか社会についての本は
興味の対象外だったな。

さて、本書で書かれた「第4の波」

近年、スマホが人々に普及したことにより変わった世界を
解説される機会は増えていたのだけど

本書では、
それにAIが組み合わさることで変わる
産業や雇用状況の巨大な変化について
書かれています。

■ChatGPTで変わったAIへの認識

2022年末に無料公開されたChatGPTの登場以来、

ごく近い将来の仕事・雇用の観点で
本当に
これは自分自身が、数年後には直面せざるを得ない
変化だと感じています。

他人事ではないのですよね。どう備えていくのか?
必至で考えないといけない。


<出版社HPの解説より抜粋>
-----
「AI革命」の本質を日本人はまだ知らない
AI(人工知能)を駆使した新サービスの登場で、
シンギュラリティの到来は予想以上に早まっている――。

かつて未来学者のアルビン・トフラーは、
世界的ベストセラー『第3の波』において、
近現代の文明を支配していた巨大な潮流と、
1980年代以降の世界の変化の波を、ものの見事に分析してみせた。
「第1の波」=農業革命、「第2の波」=産業革命に続き、
「第3の波」=情報革命によってもたらされる
情報化社会の到来を予見したのだった。

そして今、トフラーと親交があり、互いを認め合った
世界的経営コンサルタントが、畏友の考え方をヒントにして、
最新の世界潮流を解説する――。

〈現在は、トフラー氏が生きていた時代には
予想すらされていなかった技術やシステムが登場し、
「第4の波」というべき全く新しい社会が到来している。
もし今もトフラー氏が生きていたら、
この「第4の波」について考察し、新たな著書を執筆していたに違いない。
だから、亡き友に代わって私がそのテーマに取り組みたいと考えたのである。〉
――プロローグ

「第4の波」とは何か? 
それは21世紀に入って劇的に進化した「AI(人工知能)&スマホ革命」が
世の中にもたらす変化であり、21世紀は、
いち早くこの波の特徴を捉えた者が富を独占する。
だが、AIが人類の知能を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」へと達する
「第4の波」の後半には、大規模なレイオフ(解雇)が発生すると予想される。

果たして、この「第4の波」の激変の中で活躍できるのは、どのような人材なのか?
そして、AIに置き換えられない仕事とは――。

21世紀に生き残るために、来たるべき未来の「図式」を提示する「希望の書」。
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■低欲望社会

 本書で印象にのこったキーワードの一つ
 コロナ禍でお金が支給されれば、
 すべて消費に回る米国のような高欲望社会との
 (急激な経済成長を遂げている中国もそうなのでしょうね)
 対比として、

 ほとんど貯蓄にまわった日本の現状が(良くない問題点)として
 書かれています。


 一部Youtuberなどの動画で、剛毅なお金の消費ぶりは目立っているけれど、
 あれも 回収ありきの演出というのが多いと思うので、

 バブル崩壊以降の数十年で
 たしかに日本人のマインドは変わってきて、固定されてしまったように
 思います。

 自分自身もそうだなと思います。

 20代から30代前半にかけて
 ローンを組んでバイクやクルマを購入したり、
 ボーナス出るたびに、欲しいもののカタログや掲載雑誌を眺めて
 算段していた頃が懐かしい。

  あの頃は確かに欲望がエネルギーにつながっていましたね。


■補講2:NTTの新「リモート勤務」が日本を変える

 NTTって日本の伝統的な大企業のイメージあったので、

 あのNTTが、こういうことやるのか?できるのか?

 この制度導入のニュースは、
  個人的にも大きなインパクトのあるニュースでした。
 (従業員33万人のうち、まず5割程度の17万人が対象)

  自分の卒業した高専の就職先でも、NTTは人気が高く
 成績TOPクラスでないと応募できなかったのですが、
 いずれは地元(どこにでもNTTはある)に戻れるだろうというのが
 人気のある理由のひとつだったと思います。

  コロナ禍で、大きな被害を受けた中で、
 リモート勤務についてのこういう変化は、
  数すくない良い点(非常に良い点)

 大きな変化を生かせるかどうか?
 NTTや日立みたいの企業の成功には注目したい!


閑話休題

 将来不安を払拭することで、消費が活発になり日本経済が
 よくなるという提案に関連して 

 老後の生き方について、多趣味であることの重要さが 
 書かれているのだけど、

 大前研一さん、今でもバイクで何百kmも走ることがあり、
 疲れなど感じないそうです。すごい。


<小学館の著書URL>
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388884
試し読みもできます。