road2vのブログ - a little white rooster

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「パラサイト社会のゆくえ」山田昌弘/ちくま新書

1999年に書かれた
パラサイト・シングルの時代」の著者:山田昌弘さんの本。

副題は、
-データで読み解く日本の家族


親と同居して、収入のほとんどを自分のために使い
豊かな消費生活を満喫する、日本に特有の独身者たち。

話題にもなったし、消費スタイルや経済を語るときにも
多く引き合いにだされたそんな社会状況が
あれから7年(2004年)たってどう変化したのか。

{本書が書かれた2004年からもすでに5年たっていますが。}

2000年に入ってからの数年間は、
日本社会にずいぶん大きな変化が起きているのだということを
改めて感じました。

本書では、現在日本につながる社会変化が起きたのは
自殺者が急増した1998年、
”未来の不確実化”が一般認識になって
多くの統計でそれまでとは違う変化が目立ち始めた年として
焦点があてられれています。

単なる景気の良し悪しによる波でなくて、
もう長い間続いている変化は、実際に自分の周りでも感じるところです。

ただ流されるだけでなく、
考えて意識することで、議論もできる、方向も考えられる、
本書のような本は、その助けになるもとのして利用したいと思う。