road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「オリジン 上・下」ダン・ブラウン/角川書店

ロバート・ラングドン教授が活躍するシリーズ最新長編。

舞台はスペイン。

ビルバオグッゲンハイム美術館
(本作のヒロイン、スペインの王子の婚約者アンブラ・ビダルはその館長)、

後半の舞台となるサグラダ・ファミリアをはじめ、カサ・ミラ
冒頭の写真を見るだけでも、ガウディ作品の魅力が伝わって
それが本作の魅力を引き上げる材料にもなっています。

気鋭のコンピュータ科学者、未来学者である
エドモンド・カーシュ(ラングドンのかつての教え子)
が、たどりついた人類の命題
「われわれはどこから来たのか?、われわれはどこへ行くのか?」

ネットを通じて全世界へ向けたその発表のプレゼンテーションまでの
背景説明(前振り)が長いのですが、

それゆえに、前巻後半からの
もうひとり?の主人公:カーシュの創り出したAI:ウィンストンの
助けを借りたラングドンとアンブラ・ビダルの冒険、
次々と明かされていく秘密・真実には、わくわくします。

最近、AIやシンギュラリティの話は、いろんなところで
語られているのですが、量子コンピュータを使ったこういうスト-リー展開は
想像したことがなかった

カーシュが所有するテスラの高級モデルが自動運転のシーンなども、
時代感を感じます。

面白かった!です。

本書の見せる未来は、あり得る予言なのかもしれない、
そう思いました。


■補足
海外ドラマの「メンタリスト」が好きで、
BS放送やレンタルDVD、動画配信サービスなどで全シーズン視聴しているのですが
その中で、詩が大きな役割果たしているウィリアム・ブレイク(英国)が
本書でも大きな役割を果たしています。

単なる詩人ではなくて、多くの分野で業績を残した偉人の一人だったということを
本書で知りました。だからこそ・・ということだったのか。

発見がありますね。