road2vのブログ - a little white rooster

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「希望の糸」東野圭吾/講談社

東野圭吾さんの長編小説
 
“加賀恭一郎シリーズ”のファンには、シリーズ作品でもおなじみの
主人公:松宮脩平は、警視庁捜査一課の刑事。
 
加賀の従弟であり、刑事としては後輩。
 
本作でも登場する加賀と松宮脩平の間の会話は、
加賀の父親との状況を共有してきた従弟ならではのもので、
こういう関係性だからこそ
伝わるものがありました。

自由が丘の喫茶店でオーナー女性:花塚弥生が殺された事件
何故、関係者は、
そして犯行を自白した容疑者も真実を話さないのか・・
松宮脩平自身の出生にかかわる
あらたな事実が明らかになるもう一つの軸と合わせて
見えてくるもの。
 
汐見行伸と萌奈の父娘の会話、
誤解とそして真実
 
本作を、
自分は帰省の新幹線の中で読んだのですが、
正直、なんども読み返しながら涙ぐんでしまっていました。
 
誤解が生んだ悲劇がなければ、どんなだっただろうな。

そう何度もそう思いました。
 
おすすめ。
 
本作は“加賀恭一郎シリーズ”のスピンアウト的な
位置づけになるのでしょうが、自分にとっては
シリーズベストの作品になりそうです。