「赤い指」など
東野圭吾さんのいくつかの作品で主役を務めた
刑事:加賀恭一郎を主人公にした
連作長編。
この間まで、
TBS日曜劇場でドラマ化されて放映されてました。
http://www.tbs.co.jp/shinzanmono/
日本橋で一人の女性が絞殺された事件、
日本橋署に着任したばかりの刑事:加賀が、
新参者の立場で、日本橋の人情に隠された真実にむかいあう。
先にドラマを見てしまったので、(おもしろかったです。)
小説を読むときは、どうしてもドラマイメージで
その違いを比較してしまうのですが、
一章、一章がそれぞれ1話になるという膨らませ方の中で、
ドラマだと、それなりに展開をより広げる必要があって
それでこの違いになるのか・・というところです。
それが、ちょっと踏み込みすぎな感じももたせてしまうかもしれません。
小説の方が、すっきりしていて、斬新な刑事小説として完成したものを
楽しめました。
{以前働いていた会社が新日本橋にあって、日本橋近辺も通勤などで
歩く機会が多かったので、
(帰宅時、いつも深夜なので街の風情にふれることもないのですが)
その興味もありました。)
なじみの主人公を使って、関西出身の東野圭吾さんが
こんな作品を書く、というのが、すごいところです。
加賀刑事の活躍する新作、もっと読みたいと思いました。