東野圭吾さんの長編小説。
読み始めるまで気づいてなかったのですが、
”加賀恭一郎シリーズ”のひとつでもあり、
かつ区切りになるような重要な位置づけになる作品でした。
父親の最期における加賀のふるまいの理由ついては
すでに他の作品で描かれていましたが、そこに至った背景。
そして何故、加賀は”日本橋”に来たのか? 街にとけこもうとしていたのか?
加賀が12歳の時に家を出て行った母親の人生と、
浮かび上がるもう一つの家族。
街や時間は、家族を通じてもつながっていくものなのですね。
読み応えありました。
本作を最後に、加賀の本庁への復帰、そして
父親の最期に立ち会い、加賀との関係を看護師の登紀子との
関係も進展がありそうです。
新しい作品が楽しみです。