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「フェイクフィクション」誉田哲也/集英社

誉田哲也さんの長編小説

本作は、姫川玲子シリーズを始めとする誉田哲也さんの
人気シリーズ作品とは独立した小説なのだけど
(後述の著者インタビューの中で、ノンシリーズという
 分類がされていました。)

おもしろかった。

一気に読み終えました。
誉田哲也さん、本当に上手い。

首無し死体の発見から始まる物語が
こんなふうに展開していくとは、想像できなかった。

愛した人(愛してくれた人)を失ったことで
強くなれたり、絆が強くなるっていうのは、本当に
人の根源的なものなのだと思わされる。

主人公の一人、河野潤平の単純な明るさってのはよいな。

個人的な感想だけど、
「蜘蛛の背中」のバッドエンドに対しての
本作の終わり方の選び方だった気がした。

満田成子が、潤平と美祈に再会したときの
シーンを想像すると心があったまる。

おすすめです。


<出版社HPの作品紹介より抜粋>
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首なし死体がすべての始まりだった。
警察組織vs悪魔と呼ばれる男vsカルト教団vs元キックボクサー。
囚われた“彼女”の奪還。愛する人を失った者たちの復讐劇――。
疑いなき信仰心に警鐘を鳴らすセンセーショナルな最新長編。

東京・五日市署管内の路上で、男性の首なし死体が発見された。
刑事の鵜飼は現場へ急行し、地取り捜査を開始する。
死体を司法解剖した結果、死因は頸椎断裂。「斬首」によって
殺害されていたことが判明した。一方、プロのキックボクサーだった
河野潤平は引退後、都内にある製餡所で従業員として働いていた。
ある日、同じ職場に入ってきた有川美祈に一目惚れするが、
美祈が新興宗教「サダイの家」に関係していることを知ってしまい……。
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<集英社の作品HP>
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771770-9

<著者作品インタビューURL>
https://www.bookbang.jp/review/article/710007

<著者インタビューURL>
https://ja.wikipedia.org/wiki/誉田哲也

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