柴田よしきさんの長編小説。
「Epilogue」を含む5編からなる連作長編。
私立探偵を主人公とした作品としては、読むのは3作品目。
作風が作品によって、がらっと変わる柴田よしきさんであるけれど、
私立探偵ものだけで、また新しいもの・・
というイメージで、あまり期待していなかった。
・・・
おもしろかった!
読書好きとしては・・うれしい発見。
今年の金脈かも。
麻生龍太郎、
元刑事、優秀だけれど頑なな部分もあり、自ら職を辞して
私立探偵になった。
虚勢をはらず、謙虚で欲もない、
矜持を保って生きている。
個人営業のちいさな探偵事務所に持ち込まれた、
たわいのない事件、
その裏にかくれた真実。
私立探偵を主人公にした小説はいくつもあるけれど、
その中でもBestに近い作品だと思った。
シリーズ作品が、まだいくつもあるらしい。
楽しみです。