サイバーエージェント社長:藤田晋さんの本。
本書が出版されたのは2005年、
ITバブルを生き残ったベンチャー企業が元気な時で、
藤田さん自身も、奥菜恵さんとの結婚が注目を集めていた。
ライブドアの堀江社長が何冊も本を出版していた頃と重なると思う。
ブログというメディアもその頃から、注目を集め始めていたのだろうけれど、
正直、ブログベースの本の出版はお手軽な感じがしたし、
本書も店頭でぱらぱらながめて終わっていた。
あれから3年・・
想像もできないくらい変化が激しい時間だった。
あらためて読んでみて、その後ニュースなどで注目を集める
多くの人たちが、たくさん登場してその内容の濃さに驚かされた。
率直に、ありのままを。
このときの藤田社長にしか書けない、
本当に価値のある本だと思う。
古くはアップル、マイクロソフト、
それにネットスケープ、Yahoo!
コンパック、マイクロン、ゲートウェイにデル、
そしてGoogle、
アメリカでの新興ベンチャーの誕生に、巨大な成功。
リアルにその時代の中ですごしてきて、そのダイナミズムに
心を揺さぶられたことがあったが、彼の国の話だとななめに
見るところもあった。
日本でも、こんなふうにベンチャーのダイナミズムを実現してきた
人や会社があったんだと改めて思った。
美しい伝説だけではないし、今読んでこそ
俯瞰して見れる部分もある。
就職を考えている学生、それ以前の中高生たちにも
ぜひ読んで欲しいと思いました。