さだまさしさんの小説。
舞台は、四国・徳島。
東京生まれ、"神田のお龍”と自ら名乗る
ちゃきちゃきの江戸っ子の母・龍子の生き方が凛々しい。
主人公:咲子は、病床の母と最期の時を過ごす中で
徳島に移り住んで自分を育てた母の人生と、
向き合うことになる。
笑ったり、泣いたり、人の気持ちの温かさが
つながっていくのが人生なのだな。
さださんの小説というと
故郷である長崎や長崎出身者を舞台にしたものという
印象があったけれど、場所とは関係なく、
ひとへの視線がやさしいのだと思った。
おすすめです。