湊かなえさんの書き下ろし小説
NHK BSプレミアム ドラマ「山女日記3」原作小説、とのこと。
下記、4篇からなる小説集
-後立山連峰
-北アルプス表銀座
-立山・劔岳
-武奈岳・安達太良山
湊かなえさんが、登山を趣味にしているというのは
エッセイを読んで知っていたのだけど、
ミステリとはまた違った新境地を
山岳小説で開拓していたのですね。
面白かった!です。
山って、時間や肉体的なストレスを乗り越えてしか
到達できない場所・世界であることで
人生と重なる要素があるのだな、と思いました。
特に、最終章
新型コロナ禍の影響を受けた現在を舞台にしていて
2人の語り手も自分と同世代で、
同じように生きてきた30年という時代というのを
意識しながら読みました。
湊かなえさんのミステリのファンの人も
ぜひ読んで欲しい。
<出版社HPの作品紹介より抜粋>
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「通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。
たいへんだったと口に出せばいい。
そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい。
そこから、次の目的地を探せばいい。」
後立山連峰
亡き夫に対して後悔を抱く女性と、人生の選択に迷いが生じる会社員。
北アルプス表銀座
失踪した仲間と、ともに登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。
立山・剱岳
娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。
武奈ヶ岳・安達太良山
コロナ禍、三〇年ぶりの登山をかつての山仲間と報告し合う女性たち。
……日々の思いを噛み締めながら、一歩一歩、山を登る女たち。
頂から見える景色は、過去の自分を肯定し、未来へ導いてくれる。
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<幻冬舎の作品HP>
https://www.gentosha.co.jp/book/b13996.html
<湊かなえさんのインタビュー記事>
https://book.asahi.com/article/14516346