road2vのブログ - a little white rooster

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「ボクは漫画家もどき」三田紀房/講談社

三田紀房介さんの本

副題は、「イケてない男の人生大逆転劇」

ヒット作をたくさん書いている人気作家で、
(ドラマ化も映画化もされてますね)
自分も結構な作品を購入しているのだけど

メジャーな漫画家:巨匠というイメージは
なかったかもしれない。

ロマンとか情熱で盛り上げるという感じでなくて、
冷静で理知的で、情報で読ませるというところ。

「砂の栄冠」も好きな漫画なのだけど、
他の甲子園をめざす野球漫画とはなんだか味わいがちがう。
それでも主人公に共感して応援したくなる不思議さ。

子供の頃から、漫画を熱狂的に読んできた経験をもってない
というエピソードに
納得させられるところがありました。

それなのに、実家の借金を返すために
賞金目当てで初めて買いた漫画で、デビューを果たすって
なんなの?という感じ。

高校・大学と続けた剣道部の経験が縁で
村上もとかさんが「六三四の剣」を書く時に縁があったという話、

ドラゴン桜』の編集者、
佐渡島庸平さんとの出会いの話、
株式会社コルクを立ち上げる頃のエピソードも
興味深かった。


三田紀房介さん、1958年生まれなので
自分とは一回り上の世代なのだけど、

自分の10歳年上の従兄の思い出と重なって、

本書ででてくる世相とかエピソードには
あまり世代差を感じないところがあって
なんだか懐かしかった。

というのは本書を読んで
うれしかったところ。

自分と同世代(また少し上の世代)の人には、
ある種の青春記みたいな魅力がある本だと思いました。

おすすめです。


<出版社URLの内容紹介>
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ドラゴン桜』『クロカン』『アルキメデスの大戦』などのヒット作で知られる
ベストセラー漫画家・三田紀房さんは、30歳になるまで漫画家になることなど
夢想もしていなかった。
それどころか、子どもの頃は「とりたてて人並み優れたところもなく、
何かに憧れるということもなかった。
だから、人から『将来の夢は?』と聞かれることがとても嫌だった」という。
そんな子供時代から始まった人生は、時折とんでもない不運に見舞われるのだが、
のちのち振り返ってみれば、その不運そのものが幸運へのきっかけになっており、
まるで「人間万事塞翁が馬」の故事を地で行くような半生を送ってきたのだ。
夢のない少年時代、図らずも巨大な借金を背負うことになった20代、
漫画を描いても描いても売れなかった30代。
そんな彼が億の金を稼ぐようになった。
その大逆転の根底には、三田さん独特のユニークな考え方があった。
この三田さんの思考方法は、今現在、窮地に陥っている中高年、
将来に夢を抱けない若者たちにとって、大いなる参考になるはずだ。
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<講談社BOOK倶楽部の作品URL>
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000377282