road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「優しい会社」神田昌典/安達元一/アスコム

副題は、時代の大転換期に会社は、人は、どこえ向かえばよいのか

春、夏、秋、冬

季節と同じように、人の人生も歴史のサイクルも周期的に
繰りかえされている、という概念で日本社会を
その世代ごとに体験することで、
それぞれの時代に求められたリーダー、
その背景を理解する、そういう小説。

1945年の終戦から、歴史サイクルを70年として
17-18年つづく四つの季節に分けて考える。

1945-1962:冬 創る人
1963-1979:春 広げる人
1980-1997:夏 良くする人
1998-2015:秋 壊す人


面白かった。
特にバブルのころの描写は当時新入社員だった自分の現実とは
異なるのだけれど、あたかももうひとつの可能性を経験しているようで
楽しくもあった。

それに世代間の断絶は自分の主観ひとつだけを
ただひとつの正しいものとすることで起こるのだと感覚的に
わかった。

ドラマや映画や小説では、異なる時代を舞台にした小説は
いくつもあるのだけれど、見方によって見え方が全然変わってしまう。

本書を読めば、素敵なタイムトリップができるかもしれません。