road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「まあるい生活」石田ひかり/幻冬舎

女優・石田ひかりさんが書いた妊娠・出産・育児日記。 妊娠初期から、長女の出産、そしてその後の育児の記録。 日記形式で日常の日々がつづられていて、 こういう生活が続いていくのかと初めて知った。 とにかく、大変だなというのが印象。 子供を産んで育て…

「一応の推定」広川純/文勢春秋

2006年、第13回「松本清張賞」受賞作。 【一応の推定】理論とは、 生命保険契約法の判例において、自殺の立証について適用される理論。 主人公:村越努は、保険調査事務所の嘱託調査員 定年をまじかに控えた年始に、ひとつの轢死の調査に携わる。 この作品を…

「ミーナの行進」小川洋子/中央公論新社

2005年2~12月にかけて読売新聞に連載された、小川洋子さんの小説。 著者初の新聞連載小説だということ。 おそらく土曜日の連載時に添えられていたと思われるカラーの挿絵の数々が、 懐かしい雰囲気をかもし出していて心地よい。 (新聞連載小説の良いところ…

「セールスマン隼の死」藤野邦康/構想社

福井新聞に1989年7月から連載。1990年に刊行された小説。 題名のひびきに惹かれて、借りてみました。 物語の現在は昭和5?年、 新興ペイント会社の敏腕セールスマンから転じて、自らの会社を 起こした社長が20数年後に迎えた会社の危機。 天職であると思えた…

▲アンテナ またやった!

... またやってしまいました。 購入・納車の初日に、収納忘れて後進して機械式駐車場で 折り曲げてしまったオート・アンテナです。 外殻の金属部1/3くらい残してつながっていたのを エポキシで補強していました。 曲がった箇所の節のところでひっかかって、2…

「溺れる人魚」島田荘司/原書房

表題作を含む中・短編-4編からなる小説集。 「溺れる人魚」 「人魚兵器」 「耳の光る児」 「海と毒薬」 主人公は、各々キヨシ・ミタライにその友人、そして石岡君。 最初の3編は、海外を舞台にしたもので独特なトーンに統一。 島田荘司さんならではの世界が…

「スコットランドヤード・ゲーム」野島伸司/小学館

TVドラマ「あいくるしい」「ひとつ屋根の下」の脚本家である野島伸司さんの新作小説。 脚本家の書いた小説らしく、登場人物たちのセリフとセリフが連なるなかに、 微妙な心の動きを表現するところに野島さん独特の世界がある。 TVドラマやラジオドラマと同じ…

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリ-・フランキー/扶養社

2006本屋大賞、受賞作。 小説、エンタティメントというジャンルとしても傑作として残っていくだろうけれど、 それ以外の特別な何か。他には類するものを僕は知らない。 私小説ではない。奇蹟的な本かもしれない。 前評判の高さは知っていたけれど、あえて本…

「ユグドラジルの覇者」桂木希/角川書店

第26回(2006年)横溝正史賞ミステリ大賞受賞作。 世界がネットワークで有機的に結合されて、どこかのひとつの出来事が 日本の経済にも即時に遡及する様は、もう日常のことになった。 そんな時代を背景に 南米ブラジル、アジア、ヨーロッパそしてアメリカ、 …

「エール」鈴木光司/徳間書店

いわずと知れた「リング」「らせん」[ループ」3部作の作家、鈴木光司さんの本。 物語の語り手は、女性編集者と総合格闘技の選手。 各章の初出をみると、時系列もわりとばらばらで、 既出の作品と比べてもちょっと変わったなりたちの小説だった。 読みやすく…