瀬尾まいこさんの長編小説。
主人公は16歳の高校生:太田
高校を1年で辞めた後、今はまじめに働いている3つ上の中武先輩から
妻が切迫早産で入院する間の一カ月、、
1歳10か月の娘、鈴香の子守のアルバイトを頼まれる。
夏休み、
高校に入って目標も失っていた主人公がちいさな子供に振り回される中で
かつて唯一大切に感じていた陸上(駅伝)でのことを思い出したりしながら
自分自身もとりもどしていく・・
なにより、子育てって本当に大変だけれど、
代えがたい時間の共有の魅力も伝わってきます。
「いしーね」って
ほっこり来ますね。
最後、しんみりしますが、
この後の物語も(数年後だったりしても)読んでみたい、
そう思いました。