重松清さんの長編小説。
主人公は、それぞれ家族生活の転機を迎えつつある
50歳の男たち。
年齢が近いので親しみあるのだけれど、
妻と別居生活が続いていたり、
子供たちが就職や進学で家を出た後の夫婦二人の生活にとまどっていたり、
再婚して妻とその連れ子に愛情を注いでいたり、
彼ら3人が
悩みを共有しあえるのは、古くからの親友であるからでもあるけれど
共感しあえる経験・背景があるからだろうし。
これくらいの年齢を重ねたゆえの人生の
ターニングポイントが独身の自分にはないのだな、
というのはちょっと寂しくもあり。
ちょっとしんみりしました。