額賀澪さんの長編小説。
夏休み、交通事故にあって記憶を失った高校生:古谷野真樹が主人公。
写真部の仲間、春日に生駒、
2学期になって再開したクラスメイト、委員長の前園、
学園祭:雄飛祭の準備で追われる中、
記憶を失ったままの古谷野の前に提示される謎のメッセージ。
ちょっとだけ目新しい青春小説のまぶしさに、
照れながら読んでいたのだけれど
読み進めるにつれて、秘められた感情の深さに引き込まれた。
おもしろかった・
こんな小説もあるんだなあ。
新鮮。
各章の冒頭に、
誰のものかはわからないシンプルなモノローグがあって、
それがまた読み返すたびに心にしみます。
おすすめです。