梶尾真治さんの長編小説。
かわいらしいイラストの装丁が、梶尾真治さんのイメージとも
ちょっとちがって、興味をひかれました。
引っ込み思案で回りになじめないでいた
主人公:中原玲香の幼稚園時代、
彼女の前にあらわれた不思議な友達”あねのね”
大人になった彼女、
恋人に振られて仕事もうまくいかずに
落ち込む彼女の前に、ふたたび”あねのね”が現れる。
ファンタジー小説かと思いきや、<離人陰陽丸>なんて
SF仕立ての道具がでてきて、がぜん怖くなるところは
「精霊探偵」にも通じる梶尾真治さんらしさを感じます。
でも、懐かしくも在り、
よかったかな。
未読の梶尾真治さんの小説、新しいものがまだ何作かあるようなので
読んでみたいと思いました。