梶尾真治さんの長編小説。
熊本在住で、「黄泉がえり」など熊本を舞台にした小説を
多数手掛ける梶尾真治さんの作品は
5歳から熊本で育った自分にはちょっと特別な親近感があります。
本作も熊本阿蘇を舞台にしたSF小説。
冒頭、航空機事故から入るところから期待感高まったのだけれど、
正直、邪魔と、戦う当事者たちの閉じた戦いが始まり、
そして終わったという感じ。
もっと長編化して、普通の人たちの行動も交えた群像劇になっていたら
よりよかったと思いました。
昨夏、車で初めて阿蘇火口まで初めていったのですが、
硫黄のにおいと噴煙、そして熱気。
生きている火山の姿というのは強いインパクトがありました。
(草千里までは学校の旅行等でなんどもいってましたが、火口までいくことがなかった。)
天候や火口の状況によっては禁止されるので、
せっかく阿蘇にいく機会があればぜひ。