大学生のカップルから、成熟した大人まで
男と女のことをテーマに描かれた10編からなる短編集。
「一度の機会」
「十年」
「彼女の哲学」
「小型ボート」
「ショーケースのケーキ」
「ウエイター」
「小田原まで」
「夜の色」
「すみれ荘」
「将来」
海老沢さんの短編小説では、
スポーツだったり、仕事だったりをメインテーマにして
その中で男女関係が描かれることが多いのだが、
本作では、男女関係自体をメインにした
いろいろなショートストーリーが展開されている。
少し寂しさの余韻が残るラストシーン、
海老沢泰久さん、独特の世界を楽しめました。