フットワークの良さで評判のスイフトの中でも、スポーツを標榜するモデル、
MCされたばかりのスイフトスポーツ（メーカーオプション非装着車）。
嬉しいことに5MTモデル（走行500km）に試乗できました。感謝！
｛貴重なMTの試乗車。遠くから試乗に訪れる人や、他店からも貸して欲しいと
いう申し込みが多いようです。}
1.2XG(CVT)モデルに乗った直後に同じコースでの試乗。
- 2年半ぶりのマニュアル車運転です。
第一印象は、MTシフトのかたさに重さ？。
渋いとかひっかかりがあるという感じではないのですが、
ズゴッ！ズゴッ！という感じ。
クラッチも重くてストロークが深いので
久しぶりのMT車運転ということを除いても、スムーズに運転できたとは
いいがたい。
MTのFeelingに関しては、S2000(AP1)が比較対象なので
辛口になってしまいます。
S2000はスパ、スパと軽いのに精度を感じられて良かった！
（走行500kmなので、これからやわらかく変ってくるのかもしれません。）
クロースレシオ化されたという1-5速は、
確かに断続感を感じることなく、つながる感じです。
5速でアクセル踏み込んでいくと、やはりホンダよりは高回転側は
重たい感じ。（それはそれでよいですが、スペシャルモデルなら
6MTが欲しい。あれば大きな差別化になったはず。）
本皮巻きになったパワステのFeelingは、New Fit1.3ほどでないですが
1.2XGより軽くてワインディングなどでは有効そう。
ただスポークの金属部は、ステア中に
本皮部との手触りの違和感が強くて何の目的だろうと思いました。
足の印象は、
Normal 1.2XGの正常進化という感じでより自然になったという感じです。
Negativeな要因は皆無。
ただNormalも良かったので、短時間の試乗ではさすがSPORTSという
感動までは至りませんでした。
＜外装・内装＞
個人的には、スイフトスポーツのNormalからの変更箇所は好きでないです。
アルミも、フロントの専用意匠も。（デュアルエキゾーストが良いくらい。）
スズキにとっては、華になるクルマなので気合は入っていると思うのですが、
Normal車のデザインセンスを崩しているのでは。
標準シートの赤は、乗ってみると意外と気になりませんでしたが、
買うとなるのためらう要因ですね。
｛メーカーオプションのレカロは黒に変ったのは○でした。
そのためにオプションつけたいと考えるレベルです。HIDが標準でなく、
セットオプションというのもメーカー・オプション装着率をあげる戦略でしょうか？）
シートは厚みもあって（後席の広さをスポイルしているかもしれません。）
サイズもたっぷりしていますが、これも標準車とくらべて、これは良いと
思わされるほどの感動はなし。
それ以外は、オーディオレスなのを除いて標準車との差はない？
Normalが異常に高いレベルだということなのかもしれませんが、
特別仕様の部分には魅力を感じません。
＜総評＞
時間がたって、振り返ってみるとクルマとしての印象は、
スイフトという車種のものに収斂していく感じです。
スイフトスポーツのよさは、Normal 1.2XGの良さ。
逆にいえば、スイフトスポーツならではの特別さを
今回の試乗レベルでは、あまり感じられませんでした。
比較的長距離を乗るようになると、差が見えてくるのかも
しれませんが、外装の好みが合わないというのも大きいですね。
次は、見積もり編です。
