舞台は古都、奈良、
「鴨川ホルモー」につぐ万城目学さんの第2作目。
表紙のイラストに味があって、一作目とおなじように読み終わったあとに
見直すとほのぼのします。
冒頭、主人公が奈良の女子高に臨時教員として
赴任するに至るエピソードなどは、
前作の大学生が主人公というのとはちがう、重みや痛みもあって
期待していたのだけれど、
最後に8月から11月までの今回の経験がどうつながるのか、
そういう後日談がなかったのは少し残念。
おもしろかったけれど、
印象としては「加茂川ホルモー」と同じような世界感で
新鮮味がうすれてしまった気がする。
次の作品がどうなるのか、期待します。