「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」の万城目学さんの新作長編。
書名からどんな話か、想像がつかないのはかわらず、
分厚い本で、ちょっとおどろき。
主人公は、会計監査員の調査員3人、6局副長:松平、鳥居、旭・ゲーンズブール
そして、大阪の二人の少年・少女。(少女二人)
そして大阪国のひとたち・・・。
万城目学さんの小説を簡単に紹介するなら
壮大なホラ話、ということになるのかと思いながら読みました。
今回、親子や、市井の人びとの連綿とつながってきた営みが
ベースになっていることで、
登場人物たちの中で閉じていた今までの小説とは
少しちがう広がりがありました。
立ち上がるシーンは、感動的だったなあ。
こういうつながりには、ロマンがある。
男たちが人生のうちに2度だけ歩くトンネル、
主人公の一人:松平の思い。
最後、旭・ゲーンズブールのうちあけばなしも・・
そうだったか。そうだよね。
# 大阪城、学生時代の最後、卒業旅行で
大阪出身の友達につれていってもらって、すごいなあと
思ってたのだけれど、
そういうものだったのか。ショックでした。
だからこそ、この小説がなりたつのかという気もしました。