重松清さんの長編小説
重松清さんの小説を読むのは、
結構久しぶりな気がします。
子供の目線、ゆれる心の動きを描かせたら
重松清さん本当にうまい。
走馬灯の絵という、人生を振り返ることをテーマに
単純ではない、人それぞれの思いも書かれていて、
一気に読み終えました。
最後、主人公の遥香と、母親がちゃんと心に区切りを
つけられてよかった。
遥香と親友:ナンユウの何年後かの
活躍が読める新作がでたら嬉しい。
おすすめです。
■閑話休題
表題のブレーメンは、童話「ブレーメンの音楽隊」から
子供の頃、
「東京こどもクラブ」というレコードと絵本(ブックレット)の
セットが自宅にあって、何度も何度も聴いていた中に
「ブレーメンの音楽隊」もありました。
そうそう、そういうEndingだったんだよね。
懐かしい。
<出版社URLの内容紹介>
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私を捨てた“お母さん”の走馬灯には、何が映っているのだろう。
人生の思い出をめぐる、謎めいた旅行会社に
誘われた16歳の少女のひと夏の物語。
小川遥香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は、
育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。
そんな彼女が出会ったのが走馬灯を描く旅をアテンドする〈ブレーメン・ツアーズ〉。
お調子者の幼馴染、ナンユウととも手伝うことに。
認知症を患った老婦人が、息子に絶対に言えなかった秘密。
ナンユウの父が秘めていた、早世した息子への思い。
様々な思い出を見た彼女は。人の記憶の奥深さを知る。
そんな折、顔も覚えていない母から「会いたい」と連絡が来るのだが……。
私たちの仕事は走馬灯の絵を描くことだ。
それは、人生の最後に感じるなつかしさを決めるということでもある。
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<幻冬舎の作品URL>
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344040960/