road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「きみ去りしのち」重松清/文芸春秋

”旅をしている・”で始まる章で編まれた
重松清さんの長編小説。

満1歳を迎えて1週間後に子供を亡くした主人公。

いえないこころの傷を抱えたまま、妻との関係も何かがかけたまま
休みをとっては一人で旅にでることで何かを求めている。

恐山、奥尻島、十数年ぶりに再会した、
別れた前妻と間の一人娘:明日香が同行するようになって

自分のことを”セキネさん”とよぶ娘とのぎこちない距離にとまどいながらも
すこしずつお互いのこころがつながっていく感じがするところに
ほっとする。

家族とその死というものについて向き合う小説です。