”旅をしている・”で始まる章で編まれた
重松清さんの長編小説。
満1歳を迎えて1週間後に子供を亡くした主人公。
いえないこころの傷を抱えたまま、妻との関係も何かがかけたまま
休みをとっては一人で旅にでることで何かを求めている。
恐山、奥尻島、十数年ぶりに再会した、
別れた前妻と間の一人娘:明日香が同行するようになって
自分のことを”セキネさん”とよぶ娘とのぎこちない距離にとまどいながらも
すこしずつお互いのこころがつながっていく感じがするところに
ほっとする。
家族とその死というものについて向き合う小説です。