road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

★「FACTFULNESS ファクトフルネス」ハンス・ロスリング/日経BPマーケティング 

10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

帯のコピーは「賢い人ほど世界の真実を知らない」

著者:
ハンス・ロスリング
オーラ・ロスリング
アンナ・ロスリング

100万部越えのベストセラー

ビル・ゲイツ氏が大絶賛して、大卒の希望者膳に
プレゼントしたとのこと。

去年あたりから「ファクトフルネス」という言葉は
よく耳にしてきたけど

読んでみて、
これは本当にすごい本!


世界の真実、
私も昔からの常識を全然アップデートできていなかった。

今まで、読んできた本の中で、
読むべし!と最も思った本かもしれない。


日本については、

昔より今が良くなってきているというのは
(暮らし・生活、環境、治安など)
過去を懐かしく思うノスタルジーを越えて
自分でも実感できていたけど、

宗教や人種という古来からの偏見の壁など無関係に
世界もこうだったとは。


★読み返してみて、まさに今よむべしと特に思ったところ!

■第10章 焦り本能
 本書の中では、ちょっとテイストが異なると感じる章なのだけど

 医師として疫病対応の現場で働いていたハンス・ローリングさんが、
 35年間誰にも話せなかった痛恨の失敗。

 最後の教え

「恐れに支配され、時間に追われて最悪のケースが頭に浮かぶと、
 人はおろかな判断をしてしまう。
 一刻もはやく手を打たなければという焦りから、
 冷静に分析する力が失われてしまうのだ。」

 これが一番、普段の生活に生かせる提言だと思いました。
 
「一息つこう
 いまじゃないとダメなんてことはないし
 チャンスは一度きりじゃない。
----
 焦り本能刺激してはいけない。]


 日本では2019年の1月に出版された本書

 心配すべき5つのグローバルなリスクの1つとして

 ★スペイン風邪のような感染症の世界的な流行(302ページ)
  も挙げられています。


■第11章 ファクトフルネスを実践しよう

  10章まで読み終えたとき、

  おそらく
  本書の読了率は高いだろうと思われるメディアや有識者
  
  コロナや五輪報道の内容や姿勢・コメントについて

  この本を読んでいて、あんな感じになるものだろうか?
  不可解、と、
  
  思い始めていたのだけど、

  11章にこんな身もふたもない記載がありました。

 ★ジャーナリスト、活動家、政治家 (320ページ)
 
 「わざと嘘をついているわけではない。
  彼ら自身がドラマチックな世界の見方にとらわれているのだ。
  --
  いくら良心的な報道機関であっても、
  中立性を保ってドラマチックでない世界の姿を伝えることは
  難しいだろう。
  そんな報道は、正しくても退屈すぎる。
  メディアが退屈な方向に行くとは思えない。
  
  ファクトフルネスの視点でニュースを受け止めらるかどうかは、
  私たち消費者次第だ。
  世界を理解するのにニュースは約に立たないと気づくかどうかは、
  わたしたちにかかっている。」

  、
  この指摘はきっと正しい。

  正しくあるべき、そうなっていくということを期待しても
  長くだらだらと裏切ら続けていく類のもの、なのだと思いなおした。

  救いは、
  日本のxxxxがというのではなく、これはレベル4の豊かさにある
  すべての国においても、あてはまることだということ。 

<日経BPのサイト>
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/19/P89600/

<特設サイト>
https://www.nikkeibp.co.jp/books/promotion/factfulness/index.html

超おすすめ。

■終わりに
 2016年2月 末期のすい臓がんを宣告されてから、他の仕事をあきらめて
 息子オーラ、その妻アンナとともに本書の執筆に集中してくれた著者のハンス。
 ハンスが亡くなった後で、本書を完成させてくれたオーラとハンナに感謝。
 
 「事実に基づく世界の見方」は
 きっと、これからももっと世界をよくしてくれる。

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