10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
帯のコピーは「賢い人ほど世界の真実を知らない」
著者:
ハンス・ロスリング
オーラ・ロスリング
アンナ・ロスリング
100万部越えのベストセラー
ビル・ゲイツ氏が大絶賛して、大卒の希望者膳に
プレゼントしたとのこと。
去年あたりから「ファクトフルネス」という言葉は
よく耳にしてきたけど
読んでみて、
これは本当にすごい本!
世界の真実、
私も昔からの常識を全然アップデートできていなかった。
今まで、読んできた本の中で、
読むべし!と最も思った本かもしれない。
日本については、
昔より今が良くなってきているというのは
(暮らし・生活、環境、治安など)
過去を懐かしく思うノスタルジーを越えて
自分でも実感できていたけど、
宗教や人種という古来からの偏見の壁など無関係に
世界もこうだったとは。
★読み返してみて、まさに今よむべしと特に思ったところ!
■第10章 焦り本能
本書の中では、ちょっとテイストが異なると感じる章なのだけど
医師として疫病対応の現場で働いていたハンス・ローリングさんが、
35年間誰にも話せなかった痛恨の失敗。
最後の教え
「恐れに支配され、時間に追われて最悪のケースが頭に浮かぶと、
人はおろかな判断をしてしまう。
一刻もはやく手を打たなければという焦りから、
冷静に分析する力が失われてしまうのだ。」
これが一番、普段の生活に生かせる提言だと思いました。
「一息つこう
いまじゃないとダメなんてことはないし
チャンスは一度きりじゃない。
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焦り本能刺激してはいけない。]
日本では2019年の1月に出版された本書
心配すべき5つのグローバルなリスクの1つとして
★スペイン風邪のような感染症の世界的な流行(302ページ)
も挙げられています。
■第11章 ファクトフルネスを実践しよう
10章まで読み終えたとき、
おそらく
本書の読了率は高いだろうと思われるメディアや有識者の
コロナや五輪報道の内容や姿勢・コメントについて
この本を読んでいて、あんな感じになるものだろうか?
不可解、と、
思い始めていたのだけど、
11章にこんな身もふたもない記載がありました。
★ジャーナリスト、活動家、政治家 (320ページ)
「わざと嘘をついているわけではない。
彼ら自身がドラマチックな世界の見方にとらわれているのだ。
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いくら良心的な報道機関であっても、
中立性を保ってドラマチックでない世界の姿を伝えることは
難しいだろう。
そんな報道は、正しくても退屈すぎる。
メディアが退屈な方向に行くとは思えない。
ファクトフルネスの視点でニュースを受け止めらるかどうかは、
私たち消費者次第だ。
世界を理解するのにニュースは約に立たないと気づくかどうかは、
わたしたちにかかっている。」
、
この指摘はきっと正しい。
正しくあるべき、そうなっていくということを期待しても
長くだらだらと裏切ら続けていく類のもの、なのだと思いなおした。
救いは、
日本のxxxxがというのではなく、これはレベル4の豊かさにある
すべての国においても、あてはまることだということ。
<日経BPのサイト>
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/19/P89600/
<特設サイト>
https://www.nikkeibp.co.jp/books/promotion/factfulness/index.html
超おすすめ。
■終わりに
2016年2月 末期のすい臓がんを宣告されてから、他の仕事をあきらめて
息子オーラ、その妻アンナとともに本書の執筆に集中してくれた著者のハンス。
ハンスが亡くなった後で、本書を完成させてくれたオーラとハンナに感謝。
「事実に基づく世界の見方」は
きっと、これからももっと世界をよくしてくれる。