「天才はあきらめた」山里亮太/朝日文庫

山里亮太さん（南海キャンディーズ）の本

 

吉本養成所時代からの、先行して売れていく同期への嫉妬とか
南海キャンディーズとしてブレイクしていく中でのコンビ間のストレスとか

テレビやYoutube動画でも語られていることなのだけど
本当に、自分のネガティブな感情も行動も隠さずつづられていて

その熱さや強さ（よい意味でも悪い意味でも）に驚きます。

テレビバラエティ「ガチンコ！」に出ていた
足軽エンペラーの時の
エピソードなどは初見で、そんなことがだったのかと
驚きあり。

M-1で2位になり、一気に訪れた多くのチャンスの前で
恐れ苦しみ、懊悩するところ、
追いつめられて芸人を止めようと決意したこと。
そこから救われたライブのこと。

全力でやるっていうのは、こういうことなのかな。

自分は天才じゃないのかな、と気づいた不器用な人間が

普通の人の何倍ももがいてたどり着いたひとつの成果をたどることのできる
本だな、と思いました。

■解説はオードリーの若林正恭さん

ふたりの関係、出合ったとき同じ感性共感したエピソード、

など興味深いです。

 

最近、山里さんが女優の蒼井優さんと結婚したことでまた
新しいエピソードが積み重なっていくのでしょうね。
数年後また、続編を読みたい。