オードリーの若林正恭さんの本。
話題になったのは記憶に新しいところ。文庫版ということで(完全版)です。
2008年のM1グランプリでのオードリーの登場は印象に残っていて
(自分は優勝はオードリーだと思っていた派)
優勝できなかったオードリーがその後、
いろんな番組で活躍してたのは嬉しかった。
その後は、コンビだけでなくピンでの活躍も広がっていて
「激レアさんを連れてきた。」面白い。
M1で初めて観てから、
順調に仕事が広がっているのを観てきたので
下積みが長い、っていう印象は全くなかったのだけれど
(春日さんの貧乏暮しは、キャラ的なとらえ方していた)
30歳までの下積みの苦しさとか、精神的にも追い詰められていた感じは
本書を読んでしりました。
それにしても、文章が多いし深いし、読むのに時間がかかった。。
仕事がなくて時間だけがあって、無為な時間を重ねるときに積み重なった
思いもあったのだろうし、生活が一転したM1後の仕事に追われる中での
押し寄せる価値観の矛盾をせまられることもあって。
とにかく、文章って人のかたちをあるていど表すものだなと思いました。
最近は、一人で海外旅行にいったり、バーに一人でいったりと
人見知り卒業を語り、語られることが多い若林さんですが。
本書の結論としてでてきたのは、
そのままで無理しなくてもよいのだな、
ということを年取ってすこしずつ気づいてきたというようなこと。
高校時代にやっていたアメフトが本当に好きなこと
(NFLのシーズンには全試合テレビ観戦することとか)、
クルマのカスタム化が好きなこととか、
いままで知らなかった
エピソードを読んだときは自分もちょっと楽しくなりました。