柚木麻子さんの長編小説。
ナイルパーチが、海外原産の巨大魚だという知識はあり。
ちょっと乙女なファンタジックな装丁もあって、ユーモラスな小説を
想像しながら読み進めたのですが。。
主人公は、国内最大手の商社で働くエリート商社マン:志村栄利子、
そして
栄利子が早朝出勤でのひそかな楽しみとしていたブログの主:
主婦ブロガーの丸尾翔子
傍からみて、
しっかりしていて、十分に充実した生活を行っており
しあわせでもあるようにも見えた栄利子が
女友達がいない、というコンプレックスをきっかけに
実は近くに住んでいた丸尾翔子と偶然・出会うところから始まる
恐怖のストーリー
最初はちょっとだけ、おかしいから・・と思いながら
ちゃんと起動修正できるのだろうと思っていたのですが・・
こわい、とにかく怖い・・
後半、他の女性登場人物たちとの
かかわりがでてくるところは、
エスカレートしてトラウマになりそうなレベル
読了した夜、正直 怖い夢みました。
立場はちがえども十分に充実した生活をしていて
精神的に自立しているようにみえた翔子もまた・・
というところでいろんな怖さが重なり合う・・すごさです。
作者の「本屋さんのダイアナ」は読んで好きだったのですが
よく考えたら、ダイアナの親友のエピソードなど、重なるとこも
ありましたね。。
最後にちょっと明るい兆しがみえて・・
正反対の印象が持てるようなそんな開き直った続編がかかれたら
怖いものみたさ
読んでみたい。
。