road2vのブログ - a little white rooster

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「悼む人」天童荒太/文藝春秋

天童荒太さんの長編小説。

福岡に来て、図書館で借りた最初の1冊。

表紙に選ばれた作品の写真が印象的だった。

故人の愛したもの、故人を愛したもの、
ということを意識することで
人の死を悼む旅を続ける主人公。

不審がられ、邪険にされることもある中で、
彼の悼む行為に救われるいくつかの家族の姿が
心に残る。

自分が死んでも、悼んでくれる人がいる、
そこに救いを求める登場人物たちの気持ちもわかるような気がする。