麻耶雄嵩さんの長編小説。
主人公は隻眼の名探偵:御陵(みささぎ)みかげ。
第一部 1985年・冬
第二部 2003年・冬
自ら創造した名探偵の扱いの奇抜さ?については、
他の作家の追随をゆるさない麻耶雄嵩さんだけに
何があってもおかしくないけれど・・
やはり。
もうひとつこの作品でひかれる部分は、
作中で過ぎる18年の時間。
語り手である種田静馬、そして琴折家のひとたち。
18年という時間、
若いときは想像もできなかったけれど、
自分自身が40代も半ばの年齢になってくると、
俯瞰できるものになってきて、
いろいろと考えることがある。
エピローグには、あったかい気持ちになりました。