「ダヴィンチ・コード」でおなじみ
ロバート・ラングドンが活躍するダン・ブラウンの長編小説。
ヨーロッパの石工組合を礎にした結社フリー・メーソンについては、
ダン・ブラウンの既存の作品でもおなじみだし、
日本のテレビ番組でも、最近よくとりあげられていて食傷気味だと
思っていたけれど、
ワシントンの巨大像についてのエピソードなど・・
アメリカ建国時の歴史的建造物たちに秘められた
(隠そうさとされていたわけではない。)事実には、ええ、という驚きがあった。
秘密結社といわれおおくの陰謀起源を疑われる部分と、
あけっぴろげに公開された部分、そのきりわけのありかたがわかる気がした。
物語の核であるはずの”古の知恵”については、
SF的な”けれん”が十分で、他の作家であれば、もっと別の大きなカタルシスが
あるEndinngを迎えられただろうに、
本作では、最後に脇役的なものとしてしりすぼみになってしまったのが残念でした。