「RIKO」シリーズ2作目。
1児の母となり、下町の所轄署に異動になった村上緑子が活躍する長編小説。
一作目、「RIKO 女神の永遠」のラストは、
正直その後に続くような明るい展望を想像させるものではなかった。
だが、現実世界ならもちろん生きている限り
人生は続いていく。
エンターティメントだからという都合に逃げずに、
続編を書くということで、築かれていくものがある、そう思った。
本作では、別のシリーズ作品である、麻生龍太郎とその関係者たちも
取り込まれて、作品世界を広げていく。
そうなってしまうの・・と思ったけれど、
さらに続編の「月神の浅き夢」を見て、
それも続いていくサーガの必然なのだと思った。
未読の”警察小説ファン”の大人は幸せ、
読み応えのあるシリーズ作品がここにあります。