篠田節子さんの長編小説。
表紙の著者の言葉:
「十六年ぶりのノベルスである。そして最後のノベルスである。」
篠田さんが作家志望の一公務員だったときに、
原稿を読み、本にすることをを約束してくれた編集者、
この本の出る前に亡くなった宇山日出臣氏に向けて発信したいと
書かれている。
物語は、なんというか不思議、
何を訴えたいのか、何を伝えたいのか、
ただよみがえったミイラ、パンチェンラマ10世の行動と言動に
引き込まれていく。
不思議なエネルギーの中がある。
異なる国の、異なる歴史とバックボーンを背負った人びと
こういう小説もある。