road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「壺霊 上・下」内田康夫/角川書店

内田康夫さんの最新長編。

おなじみの雑誌「旅と歴史」藤田編集長から
京都・高島屋のレストラン街「ダイニングガーデン京回廊」の
取材依頼を受けた浅見光彦(本作では33歳)が、
兄の紹介で依頼された別の依頼も一緒に引き受けて
京都町家に逗留しながら、物語は進む。

紫式部」と呼ばれる高麗青磁の壺、
壺と一緒に姿を消した母親伊丹佳奈を探す娘:千寿

京都を舞台にした事件は、今までもいくつもあったのだろうけれど、
本作のように京都に古くから居を構える人たちとの
かかわりが濃密な小説は始めてのように思った。

地名や歴史的な名所などが、
とおりすがりでなく、生活の中に根ざした存在して
描かれていて、新鮮でした。